SÔ-SI SUZUKI + JUN MORITA / LA MUSIQUE DE LA CRUAUTÉ 鈴木創士+森田潤 /残酷の音楽 (Les disques d’Ailleurs 001) プレスCD 歌詞対訳、解説付き
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SÔ-SI SUZUKI + JUN MORITA / LA MUSIQUE DE LA CRUAUTÉ
鈴木創士+森田潤 /残酷の音楽
Les disques d’Ailleurs 001
フォーマット: CD
レーベル名: Les disques d’Ailleurs / ディスク・アユー
販売元: Café Ailleurs / カフェ・アユー
歌詞対訳: 鈴木創士
解説: 市田良彦
発売日: 24年5月18日
「残酷演劇」を提唱した異端の作家アントナン・アルトーが妄想した音楽があったという。それはどのようなものであったのか。仏文学者でアルトーの主要翻訳者の一人、作家、EP-4 創設者の一人でミュージシャンという鬼才・鈴木創士と、古今東西の音楽に精通し、AI・エレクトロニクス技術を自家薬籠中のものとする音楽家・森田潤の手により、著作から一世紀近くを経て、「残酷の音楽」としてついに生成され、今、立ち上がる。
鎌倉の特殊音楽バー「カフェ・アユー」の新レーベル、Les Disques dʼAilleurs(ディスク・アユー)が世に放つ第一作。2023 年の前作「Vita Nova」のモチーフともなったアルトーに全面的に取り組んだ本作は、「演劇とその分身」などで語られるアルトーの思想を踏まえて構築され、著作のテキスト、アルトー自身の声(音)・言葉、AI 生成音などを用い、それらを歪んだノイズ、喧騒と反復、解体された甘美な古典、寂寥としたアンビエントなどで包み込んだ全 10 曲で構成される、比類なき異形の傑作。
トラックリスト:
01 Pour en finir avec notre jugement 我々の裁きにけりをつけるために
(3:37)
02 La découverte du caca うんこの発見 (2:23)
03 Mon corps sans toi お前のいない俺の肉体 (2:34)
04 Zazous au Tibet チベットのジャズ狂たち (4:18)
05 Interdiction 禁止 (4:54)
06 Il n’y a plus d’astres もう天体はない (6:06)
07 Mais le monde des démons est absent 悪魔の世界は不在である
(0:28)
08 Az mort 死んだアズ (4:52)
09 Pour en finir avec notre jugement ver.2 (7:43)
10 L’opéra de trois sous 三文オペラ (7:09)
試聴→ https://youtu.be/cwQcdvvxaaA?si=UsY0nfLXyHJhVUmk
販売店:
カフェ・アユー Café Ailleurs
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2丁目11−11 第一大谷ビル 1F
https://www.instagram.com/cafe.ailleurs/
WINE AND DINE
https://wineanddine.thebase.in/
ー20世紀フランス/米国の作曲家エドガー・ヴァレーズと、詩人であり「残酷の演劇」を提唱する演劇家アントナン・アルトーは、かつてオペラをつくろうとしたことがあった。オペラは完成することなく、幻となった。この幻が何らかの形で我々に取り憑き、「別の音楽」を 耳元で奏でている。だが音楽には「ここ」がないと思えるときがある。それはすぐ近くの「他処」で演奏されている。我々はこの「別の音楽」を我々の作品として空想し、アレンジした。ー
「アルトー」と「音楽」の結節点を追求するなら、アルトーを熟知した仏文学者、ミュージシャンの鈴木創士以外ありえないだろうし、アルトーが「残酷演劇宣言」(1938年)の「楽器」考察で夢想した「金属の特殊な溶解や新しくなった合金に基づいて、オクターヴの新しい音伹に達することができ、耐え難い、神経にさわる音や騒音を生み出すことができる道具と装置」を駆使すべきであれば、やはり常々アルトーを語る森田潤以外にはありえないだろう。アルトーに呪われてきたとも言える二人が、初の公式盤「Vita Nova」に続き、いよいよ本領に入ったのが本作である。
寸断され、反復されたアルトーの声、AI生成された声ならぬ声や叫び、嗚咽、脅迫観念的なビートと喧騒、古いレコードから聞こえるよう憂鬱なピアノ、度重なる変調、断片化された荘厳な多重レクイエム、そして延々続く砂嵐のような静かなノイズとただよう音...。台詞そのもの、台詞の交換や感情移入や観客の共感、もっと言えば始まりと終わりがあるような演劇とは程遠く、五感を刺激して人間の根源を揺さぶるような全体演劇を希求したアルトー。この全10曲からなるアルバムもまた、ジャンルとも、メロディーとも、リズムとも程遠い「音楽」であるが、その音の塊は集中を強い、没入させ、ここではないどこかへと連れ去ろうとする。そして何より、不協和音と脱臼的なリズムに満ちてなお、美しいのである。終曲「三文オペラ」の、夢幻の中に佇むような寂寥としたアンビエントまで、じっくりと体感していただきたい。
カフェ・アユー 立花幸樹
2024年4月
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